■ 家具と地震の関係
建物の耐震性が確保されていても、家具の転倒防止などの室内の安全対策は欠かせません。さまざまな事情から耐震性が確保されていない住宅に住み続ける場合は、なおさらです。
「阪神大震災住宅内部被害調査研究会」によると、阪神・淡路大震災における家具の転倒などの被害には以下のような特徴がありました。
また、寝室や子供の部屋では他の部屋にくらべて家具の転倒率が高かった事も明らかになりました(グラフ)。これらの部屋に収納家具が多く置かれていたためと考えられています。

■ 地震に強い家具の置き方・使い方
上記の調査結果からも分かるように、家具には正しいおき方・使い方があります。
1、重いものを下に、軽いものを上に収納して重心を下げる。
2、家具の上にはガラス製品などの危険物やテレビなどの重量のあるものを置かない。
3、じゅうたんや畳の上に背が高くて倒れやすい家具は置かない。
4、寝室や子供部屋に倒れやすい家具は置かない。
5、家具の下に転倒防止の板を敷き、壁にもたれ気味に置く。
6、背の高い家具、重量のある電化製品は金具などで固定する
7、ガラスには飛散防止のためのフィルムを貼る。
8、住宅を新築・改築する際には造り付けの収納の設置を検討する。



※ 既存家具を据付にした例 と 家具を収納した上に、さらに金具で固定した例
■ 寝室や出入口付近で家具の固定が出来ない場合には
■ 家具の転倒防止策
■ その他の器具の利用
